どーもトットです。
以前、書いたケルヒャーを直した記事がだいぶバズっております。
皆さんきっと同じ個所が故障するので、ケルヒャーを直したいと思う方が、検索してトットのサイトにたどり着くのだと思います。
そんな皆様へ 今回トットが行った、新たな修理方法をご紹介いたします。
改造はあくまでも自己責任でお願いします。
トットは責任取れませんので。
改造するとメーカー保証が受けられなくなりますのでご注意ください。
目次
なぜ故障するのか?
スイッチの使い過ぎ
壊れる場所はスイッチの接点ですのでオンオフの回数が多ければ壊れます
湿度の高い場所での保管
湿度が高い場所での保管はスイッチ内部の端子の腐食しやすくなります
上記内容は一般的なスイッチについての故障原因です。
しかしこの高圧洗浄機は水を使うので湿度は高いし、スイッチのオンオフなどをハードに行う機械ですので
そんなことは想定内のはずです!!
昔よく言われていたソニータイマーではないですが、ある年数まで持てば良いという設計なのかもしれません。
そしてこのケルヒャーに関してはその年数は保証期間の3年なのでしょう!
だってあんなに小さなスイッチに100V 15Aの電流を何度もオンオフしていたら接点の溶解、溶着は起こるに決まっております。
※ケルヒャーの会社のあるドイツは200Vですから日本の半分の電流で使用していると思われます。
それを日本の100Vの電圧で使用しますので長年使用し続けるとスイッチは耐えられなくなるのではないかと推測されます。
不親切なメーカー!?
わが家のケルヒャーは購入から4年で壊れました。。
4年間もハードに使っていたのですから、寿命といわれたらそれまでですがまだまだ使いたい!
壊れたと言っても、なんとか故障個所を探して直しながら使っているのですが
ある程度直して使用することはできるのですが、部品の劣化には対応することができません。。
劣化した部品をメーカーから取り寄せて直したいのですが、ケルヒャーは一般には部品供給しておりません。
いいでしょう!!
そっちがその気なら
こちらは似たような部品を探して直しますから!!
故障の大半はスイッチ類
過去のブログでも紹介しておりますが、わが家のケルヒャーK3の故障の大半はスイッチ類です。
真っ黒こげのスイッチ内の端子
このスイッチだけ販売してくれたらどれだけの人が助かることやら。。
この部品も研磨して再利用可能ですが何度も研磨していると
接点がだんだん薄くなり、接触が不安定になります
すると再び接点の融解が始まり電源が切れない状態になってしまいます。
修理しても数回の使用で再び分解修理の繰り返しです。
Amazonで見つけたスイッチ
ケルヒャーについているスイッチはいわゆるロッカースイッチと言われるのもで
いろいろなものに使われている汎用的なスイッチと大きさも似ております。
素材の強度などはもしかしたら考えられてオリジナルで製造しているかもしれませんが
大きさなどは汎用的な物とほぼ同じです。
その差、約1mm
こんなの誤差ですね♪
その差、0.2mm
↑
この部分がスイッチの引っかかるところになりますのでこの数字が大幅にずれていたら困ります。
しかし約0.6mmですから大丈夫!
高さに関しては低い分には問題ないと思います。
本来、ロッカースイッチというのもは表から押し込んで返しのツメで引っかけてロックするものなので左右にツメがついております。
そのツメは邪魔なので取ってしまいます。
今回こんなスイッチで代用してみたいと思います。
作業開始
分解までの工程は以前の記事に詳しく書いてありますので割愛!!
もうこれだけ何回も分解修理しているとスイッチのところまでたどり着くのも慣れたものです♪
オリジナルスイッチ
それではスイッチの分解から
白いスイッチボックスを開けたらこのパーツをマイナスドライバーを突っ込んで外します
このスイッチは手で引っ張れば外れます。戻すとき配線の色を間違わないように写真を撮りましょう。
端子を外したらスイッチを分解します。
内部構造の比較
内部の構造に迫ります!
パーツはほぼ似ている感じですね。
ただ一つ違うところは電源オン状態を保持するためについているバネの有無です。
オリジナルのスイッチにはオン状態をキープするバネが内蔵されておりますが
今回用意したスイッチにはそのバネはありません。
オリジナルのパーツのバネを流用しましょうか。
バネを取り付けるための穴などは最初から空いております。
ほぼ同じ!
オリジナルスイッチには表面に穴が開いております。中の通気性をよくする為かもしれません。
加工
それでは少し細工していきます。
最初オリジナルについていたオン状態をキープするバネをそのまま取り付けたのですが
ボックスの高さが違うためバネが長すぎてスイッチがスムーズに動きませんでした。
↑写真の左のバネがスイッチ戻すよう右が端子固定用のバネ
オリジナルスイッチの端子固定用バネが若干短かったのでそのバネを流用。
↑バネが3つ並びます
見事、ピッタリの長さでスムーズにスイッチが動きます。
あとはサイドのツメを両方とも折って取ってしまえば完成!
↑ツメがあると干渉してしまいます
通電確認
大丈夫です!
スイッチのオンオフ確認取れました!
取り付け
配線を確認して接続
他のパーツを取り付けたら完成です!
まとめ
完成後、試運転しましたがきちんと動作しました!
消耗したスイッチを新品に交換したので何年も使っているうちにきっとまた同じ症状の故障は起きるのだと思います。
その前に他の部分が壊れるのかな?
しかしこのスイッチは絶対に壊れる部品ですからケルヒャーさんは一般に部品供給お願いします。
今回スイッチの交換をご紹介しましたが
次回はちょっとだけ高度になりますが
『スイッチ保護のためにリレーを取り付ける』をご紹介したいと思います。
みなさま改造はくれぐれも自己責任でお願いします。。。
ケルヒャー高圧洗浄機のスイッチは15A程度のスイッチが使われていて、それで1300Wのモーターをコントロールしています。
電源投入時1300Wのモーターの突入電流(始動電流)は100A近くの電流になり、これではスイッチがいつ焼損してもおかしくない状況です。
私はスイッチを突入電流から保護するために、外部延長コードの途中に、遅延回路とSSR(ソリッドステートリレー)を入れ、SSRでモーターを始動させるようにして、高圧洗浄機のスイッチ焼損を回避しています。
haorenX様
コメントありがとうございます。
ケルヒャー高圧洗浄機の内部のスイッチがリレーも介さずにあのような小さなスイッチを使用する設計自体がおかしいと思いますよね。ソニータイマーじゃないですが、そもそもある程度使用したら壊れるような設計なのかと疑ってしまいます。またスイッチが故障したらhaorenX様の仕様を参考にリレーを介してのスイッチに変更したいと思います。
コメント掲載ありがとうございます。
私は今回K3を購入する前に、ネットでいろいろ調べましたが、内部スイッチの溶着、焼損が多いことを知りました。そして、実際高圧洗浄機を分解した方々のホームページを見て、モーターの始動電流を考慮してない電流規格のスイッチを使っていることも知りました。
ケルヒャー高圧洗浄機開発者の電気知識の低さに驚かされていましたが、totto46さんのソニータイマーの話を聞き、そういうことかと納得しました。ケルヒャーは技術者の意見よりも、経営者の意見が優先される会社のようでして、信念をもって仕事をしている技術者の不満は相当なものでしょうね。
あと私が自作しましたスイッチ保護回路ですが、高圧洗浄機内に追加すれば、電気回路的に非常に簡単になりますが、分解するとせっかくの3年サポートが受けられなくなってしまうので、あえて外部の延長コード上に設置することにしました。
試行錯誤の実験を繰り返し、一週間ほどで完成しました。
年数過ぎて、3年保証外になったので内部にリレー取り付けたいのですが方法が見たいです。
nmfuu様
コメントありがとうございます。
リレー取り付け記事近々アップいたしますのでお待ちください。
※しかし私が使用したリレーが新品で現在購入する事が困難な状況になっております。オムロンパワーリレー G7J-4A-B
類似問題で困っていました。スイッチの交換で直すことが出来ました。たいへんにありがとうございます。
コメントありがとうございます。
皆さんのお役に立てて光栄です。
しかしケルヒャーは真剣に日本に合った商品を開発してほしいものですね。。