どーもトットです。
今回で4台目となるコールマンランタン点検整備企画。
↑以前整備したランタン
今回入荷した商品は、現在販売されているコールマンのランタンでは王道のモデル!!
『286A』
以前にも286Aは点検整備したのですがその商品は2000年1月製造なので年齢は20歳、今回の商品は2019年8月製造なのでまだ1歳です♪しかも使用回数は1回のみなので、20年使ったランタンと、どれくらい違うのか楽しみです♪
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目次
分解して全体をチェック
早速到着した商品を隅々までチェックしてみます。
外観
一度しか使用していないのですからもちろんきれいです。
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ベンチレーターも傷一つありません。
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グローブは若干ススがついておりますがそんなの洗えばすぐにきれいになります。ジェネレーターも少し不純物の付着はありますがとてもきれいです。マントルの空焚きをすると不純物が付着しますのでそれでしょうか。
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タンクもピカピカとてもきれいです。この286Aと表示されたエンブレムが現行品の証。
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↓以前メンテナンスした旧エンブレム
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タンクの底もきれいですね。『08』『19』と刻印が打たれております。
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中身
それでは分解して中身を見ていきます。まずはベンチレーターを外しますので上部のボールナットをクルクルと外します。
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キレイに決まってます、一度使用しておりますのでススは若干付着しております。
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わかりますか?グローブにも若干ススがついております。
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バーナーフレームにはマントルの紐が残っております、バーナー本体は一度使用したらこれくらい焦げます。
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ヒートシールドも使用した分だけ汚れた感じです。
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ヒートシールドを外した下側も汚れておりません。夏場に使用したらここは虫の死骸だらけになります。ランタンの光に吸い寄せられた虫たちはランタンの熱で即死でそのままランタン内に溜まっていきます。。。虫の死骸がいないので清掃したか、冬場に使用したのかもしれません。
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タンクのガソリンキャップです、こちらもゴムの劣化などある訳がないので問題なし!
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エアポンプのチェック、しっかり圧も掛かりますので問題なしでしょう。
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ポンプカップのサイズを測定してみました。新品のポンプカップとの差は約0.3mm。きっと摩耗したのではなくてポンプに装着された時点で内部に押さえつけられて少し形状が変わってしまうのではないかと思います。
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286Aに装着されていたカップ
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新品のポンプカップ
ちなみにトット的にポンプの圧が弱くて交換したほうが良いかなと、思ったポンプカップの大きさは新品と1.5mmの差でした。
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使い古されたポンプカップ
↑圧が弱くなったら即交換しましょう。トットは5個常備しております♪
ナットを緩めてクリップを外します。
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バーナーフレームを外して
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ベースを外して
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燃料調節ダイヤルを外し、、ちょっと固いしスムーズじゃない。。。
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ジェネレータ―のナットを緩めて
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ジェネレーター内部はこんな感じ、かなりキレイです。一回しか使っていないとこんな感じなんですね。
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なんか液体シールが若干怪しい感じがしますが一度しか使っていないので大丈夫でしょう。今回この部分はバラしません。
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燃料調節バルブとチェックバルブはバラしていませんが今回のパーツたちはこんな感じです。
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各パーツの清掃
ヒートシールド
燃焼しているマントル内の熱を受け止めるパーツです。汚れていませんがピカールで研磨しました。
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フレームボトム
これも新品同様キレイですがピカールで研磨してピカピカに仕上げます
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ジェネレーター
これは内部をキレイにすれば安定した灯りに、外部をキレイにすれば見た目がとても良くなります。ちなみに数回使用したら焦げちゃいますが(笑)
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先端も外してキャブレタークリーナーで洗浄、もともときれいなのでそんなに変化なし。。。
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↑どうにもならない場合は新品に交換しましょう♪
バーナーフレーム
バーナーフレームも全体的に磨いていきます。ランタンの中心なのでこれがキレイだと全体が引き締まります!
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バーナーのメッシュ部分は丁寧に汚れを落としましょう。
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トップの部分は全く隠れてしまいますが、きちんとキレイにします。
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燃料調整バルブ
こちらも磨いてきれいにしていきます。カラーをかぶせたら見えなくなってしまいますが手を抜かない(笑)
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タンク
タンクはピカールで軽く研磨して艶を出します。このタンクはクリア塗装をしておりませんので激しく磨いてはいけません。ちょっと擦っただけでタオルに緑色が付きます。優しく磨きましょう♪
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組み立て
逆の手順で組み立てるだけです。タンクにカラーを乗せてフレームボトムを乗せてジェネレーターを取り付けて
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ジェネレーターは使用していると若干曲がってきます。ジェネレーターのナットはこの時点では軽くしめてジェネレーターが動く状態にしておきます。
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バーナーフレームを被せるときにジェネレーターの位置合わせをします。位置が決まってからがっちりナットを締め付けます
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クリップを取り付けてジェネレーターナットの下の小さなナットを締め付けます
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ヒートシールドの位置を合わせて乗せる
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燃料調節ダイヤルを取り付ける、何か違和感が。。。
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目一杯右に回した状態でダイヤルをオフの位置に合わせるのをお忘れなく
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ポンプフランジャー部分のオイルの穴にリュブリカントを少し刺しておきます
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ポンプ内の密着度合いが全然変わります♪
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グローブを乗せてベンチレーターを固定したら完成!!
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テスト点灯
年式も新しいし、使用回数が1回との事でしたので軽い清掃くらいで問題ないだろうと思ってメンテナンスしました。ところがいざテスト点灯しようとホワイトガソリンを注入してポンピングをしてみると。。。
ガソリンがダダ洩れです。。。
コールマンのランタンでガソリンが漏れるとことは、大体決まっております。
①ジュネレーターの接続部
②タンクと燃料調整バルブの結合部
③燃料調整ダイヤル部
上記3か所をチェックすれば大体の原因はわかります!
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今回は上記②のタンクと燃料調節バルブの結合部からの漏れでした。
分解時に燃料調節バルブのネジを外すときに若干違和感がありました。それはそのネジが一度外した形跡があった事と、スムーズにネジが回らなかったことです。コールマンの製造の方があれほど無理やりネジを回すとは思えませんので、前の所有者の方が一度分解メンテナンスしたのだと思います。そしてそれを戻す際にシール施工をせずに燃料調節バルブを取り付けたのだと思います。格安で出品されていたのでもしかしたら、ガソリン漏れをわかっていて出品したのかもしれません。トット的には高年式のランタンを初めていじったのでプロのシール施工は外観からでは、シールが見えないくらいキレイに塗られているのかと思ってしまいましたが、一度分解されていたので純正のシールが剥がれてそもそもシールが無い状態でした。。。
再び分解して、シール材を塗布して組みなおしたら無事にガソリン漏れはおさまりました。
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写真撮り忘れたので、ノーススター2000の修理画像を載せておきます。
↑使用した自動車、バイク用液体ガスケット
再テスト
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はい!見事に安定して燃え続けております♪
もともと、1度しか使用していなかったランタンですから、調子が良いに決まってます。
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↑徹底的に磨き上げてますので新品の286Aよりもキレイに仕上がっております♪
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↑鏡面加工!!加工というか研磨しまくり(笑)
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↑ベイルもピッカピカ♪
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コールマン286A まとめ
今回メルカリで購入した高年式のコールマンランタン 286Aを清掃メンテナンスした訳ですが、簡単に終わると思っておりましたが徹底的に研磨したので結構時間は掛かってしまいました、そしてまさかの燃料漏れも発覚してさらに手間が掛かりました。。。無事に直すことができたので良かったですが、テストなしでキャンプ場へ持って行って現場でガソリン漏れが発覚しても道具がないから直せません。。みなさまはキャンプ場に行く前に念のためテスト燃焼してからキャンプ場へ持って行ったほうが良いと思います。メルカリで購入した際も、購入したらすぐに点灯確認したほうが良いですよ。まあメルカリで出品されているガソリンランタンの説明文には『点灯確認して点灯しました、しかし到着後の動作は保証しません』なんて書いてありますので点灯しなくても文句は言えませんけど。。。
コールマンのガソリンランタンの整備はそんなに難しくはないので、お持ちの方はご自身で整備することをオススメします。自分でメンテナンスすることによってより愛着が湧きますし、いつまでも、とても調子良く使うことができますから♪
※ちなみに点検メンテナンスの際は自己責任で行ってくださいね
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