どーもトットです。
突然ですがみなさんはキャンプ場でランタンの灯りが不安定になったり、点灯しなくなってしまったらどうしますか?
せっかくのキャンプが台無しになってしまいますよね。。。
そんな事態に陥らないために今回は初めての方も簡単にできるコールマンのガソリンランタンのメンテナンス方法を紹介していきます。
ちなにみトットはキャンプ場でもメンテナンスできるようにある程度の工具をもっていっておりますのでその場で直してしまいますが笑笑
目次
ガソリンランタンのメンテンナンス
新品のランタンやメンテナンス後はとても安定した灯りを灯してくれますが、ノーメンテで使用していると、最大光量が出せなかったり、灯りが安定しないなんてことになってきます。
気化したガソリンを燃焼して灯りを作っておりますので、その燃えカス(カーボン、不純物など)がジェネレーター内部に付着して燃焼の妨害をします。
ランタンにはホワイトガソリンを使用しておりますのでカーボンは少ないはずですが、不純物がゼロではありませんので必ず蓄積されてきます。
ランタンの燃料として使用しているホワイトガソリンは、ガソリンの中でもほぼ純粋な石油成分のみで構成されている石油製品のひとつです。今日ではキャンプ用品として用いられるポータブルストーブやランタンの燃料として用いられております。本来ガソリンはほぼ無色透明ですが、他の物と区別するためにコールマンのホワイトガソリンには青色の色素を混入しております。ちなみに自動車に使用しているガソリンには赤色の色素が混入されております。自動車用のがガソリンにはエンジンが快適に動くための物がその他いろいろな混入されております。
コールマンの説明では『燃焼が不安定になってきたらジェネレーターを交換しましょう』と言っておりますが
現在販売されているジェネレーターは清掃のみで数回は新品同様の灯りに復活します。
※ジェネレーター以外のパーツの問題で不安点な灯りになることもあります。
中型ランタで扱いやすさナンバー1です
とても明るいランタンでキャンプサイトの中心に置きメインランタンとして使用できます。
ガソリンランタンが点灯しない、安定しない原因と症状
ランタンの基本構造です。
・タンク内に空気を送り込んで内部の空気圧を上げます。
・バルブを開ければ内部圧により空気とガソリンが上がってきます。
・空気とガソリンがメインフレームを通ってマントルに送り込まれます。
・そこに着火すればマントルが点灯します。
点灯初期は、とても濃いガソリンがマントル内に直接入ってきますので若干炎上します。マントルが点灯することによって横のジェネレーターが熱せられて温度が上がり、ジェネレーター内で気化されたガソリンがマントルに送り込まれるようになりますので炎上が収まり安定した灯りになってきます。
点灯しないときの症状
- ポンピングしタンク内の圧を感じたが、バルブをひねってもシューやジュジュという音がしない。
- バルブをひねって音がするが、勢いがない。
- ポンピングしても圧が掛からない
- ポンピング自体がとても軽い
上記の症状の際1と2はジェネレーター異常の疑いがあります。
3と4はポンピングシステムかチェックバルブの異常の疑いがあります。
今回は1と2の症状の際の解消方法です。
※3と4は別記事でご紹介いたします。
ご家庭にある『アレ』で復活させる
バルブをひねっても空気やガソリンが出てこないとき簡単な対処法はバルブを何度がひねる!です。
バルブを数回繰り返しひねるとジェネレーター内で上下する針のような物が先端のつまりを解消してくれます。
上記の方法で解消できるのはとっても軽度な症状です。
それくらいで解消しない場合はジェネレーターの交換か今回ご紹介する分解洗浄になります。
ジェネレーターの価格は3000円もしませんので面倒な方は交換をオススメします。
どちらの方法にしてもランタンからジェネレータを外さなくては作業ができないのですが、ジェネレータを外す自信がない方はコールマンにメンテナンス依頼しましょう。(トットのところでも格安メンテナンスしております!!)
ジェネレーターの外し方はここでは割愛させていただきますがわからない方は過去記事をご覧ください。
現状
外したジェネレータを見てみましょう。
それほどひどい状態ではありませんが、カーボンが付着しております。
真鍮のパーツですのでもともとはゴールド色です。
ちなみに下の写真のような内部パーツの物はパーツの交換になります。
※旧型のジェネレーターはアスベストチューブを使用しております。
黒く焦げているのはアスベストチューブと呼ばれるもので現在は使用されておりません。
ジェネレーター内部にもカーボンは付着しておりますのでそれも全部除去します。
用意する物
今回使用する物は、普通のご家庭でよく見かける
『クエン酸』
『重曹』
『激落ちくん』
汚れがひどい場合は『耐水ペーパー』
180番 240番くらいがちょうど良いと思います。
最後の磨きに使用する『ピカール』
ピカールは見栄えを良くする為だけなのでなくても大丈夫笑笑
作業開始
今回メインはジェネレーターですが、汚いベースフレームが転がっていたのでこれもキレイにしてみます。
着火する装置もついでに。。
現状はこんな感じ、これがどこまできれいになるか!!
ジェネレーターの先端を外します。これを外さないで洗浄すると、先端の穴にカーボンが詰まってとても面倒なことになりますので必ず外しましょう。
洗浄するパーツを鍋に入れます。
お鍋にベースフレームも投入!!
クエン酸くん投入!!濃度は良くわからないので感覚で。。
火に掛けて沸騰させます。
ぐつぐつ煮ます
こんなに汚れが落ちます。クエン酸に漬けると言うことは真鍮の表面を溶かすと言うことです。
そのまま放置してしまうと溶け続けてしまいますので、クエン酸水を捨てて軽くすすいだら。。
再び水を入れて重曹ちゃんを投入!!
これまた火に掛けて沸騰させます。
これでクエン酸の酸をを重曹のアルカリ性で中和させることができました。
後は水ですすいで磨きます。
ジェネレーターの内部はチェックバルブに刺さっている棒を使って汚れをこすり落とします。
こんな感じでシャコシャコと汚れを落とします。黒いカーボンが出てきます。。
ベースフレームは汚れが酷かったので耐水ペーパーで少し削りました。
その他のパーツは軽く激落ちくんでこすっておきました。
磨き工程
ある程度汚れが落ちたら水気をよく切って
ピカールで磨きます。
下の画像の一番右側の細いパーツの先端にはとても細い針のような物がついておりますので曲げないように注意してください。細い針がジェネレーター先端のつまりを解消してくれます。
ピカールで磨いたらこんなにピカピカです。
内部の真鍮のバネもある程度汚れが落ちました。
着火装置もきれいになっているのですが少しわかりにくいですね。。
ベースフレームも黒い汚れはほとんど取れました。
まとめ
ジェネレーターないに詰まったカーボンが気化したガソリンの動きを妨げて光量が落ちたり、灯りが不安定になります。
そのカーボンを除去すれば新品同様の灯りに戻ります。しかしクエン酸に漬けるということは真鍮を少し溶かしておりますので何度もこの作業を行っていると内部のバネ自体が折れたり曲がったりすることがあります。バネの間隔が不均等になると灯りが安定しなくなりますのでその際は、ジェネレーターを交換してください。
まめに分解清掃していればクエン酸漬けにしなくても汚れは落ちますので、半永久的に使えるとトットは思っております。
みなさま今回の記事はいかがでしたでしょうか? コールマンのランタンはきちんとメンテナンスをしていれば何十年も使用可能です。仮に故障してもパーツが比較的簡単に入手できますので修理も簡単です。
停電や災害時などにも活躍してくれますので、ガソリンランタン一度使ってみてください!!!
ランタンメンテナンス依頼やご不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせください。
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